衛星解析データ

1. A-train解析プロダクト(CloudSat-CALIPSOの複合解析プロダクト)

雲とエアロゾルの気候システム形成の役割を知るためには、雲とエアロゾルの3次元分布といった巨視的性質と、雲粒子の相や氷粒子のタイプ、エアロゾルのタイプ、そして雲粒子サイズや氷水量や雲水量等の微物理量、エアロゾルのサイズ分布、濃度分布を把握することが必要となる。太陽光等の自然起源の電磁波を利用するパッシブセンサでは、雲とエアロゾルの鉛直分布の特性を把握することが原理的に困難であった。この問題を根本的に解決する観測機器として、自ら発信する電磁波を利用するアクティブセンサの活用が期待されている。雲レーダはCloudSat衛星に、ライダはCALIPSO衛星に搭載され、双方の衛星とも2006年に打ち上げられ、今日に至るまで観測データが蓄積されている。これらの人工衛星に搭載された94GHz雲レーダとライダのデータを複合利用することで、雲とエアロゾルの物理特性の全球解析を実施している。衛星解析によって得られたデータセットと地上観測データ等との比較を通して、開発した解析アルゴリズムの検証と改良を行っている。最終的に、得られた雲・エアロゾルプロダクトは、気候システムにおける雲の役割を解明する研究に用いられる。
この解析データは、国内外の研究機関に配布されている。

用意されているデータ

  1. CloudSatとCALIPSOの統合データセット
  2. 雲マスクデータセット
  3. 雲粒子タイプデータセット
  4. 雲微物理特性データセット

参考文献

Cloud mask schemes:

Cloud particle type:

Cloud microphysics:

Aerosol-retrievals:

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