九州大学 応用力学研究所
海洋動態解析分野
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海洋動態解析分野(海洋循環力学研究室)は海洋の循環過程の力学的解明を目的とし、東アジア縁辺海を対象として、現場観測に基づいた研究を行っています。長江に代表される大陸起源水が、東シナ海陸棚域はもちろん、対馬海峡を経て日本海の海洋環境にまで及ぼす影響について、衛星追跡漂流ブイ観測や微細構造観測に基づいた混合過程、水温・塩分のモニタリングによる陸起源水の挙動、日本海の深層循環との関わりなど、様々な側面から研究を行っています。

CONTENTS
このページです。
観測機器や観測風景を紹介しています。
本研究室で行っている研究についてです。
これまでの観測航海記録や、今後の観測予定です。
我々の参加する学会や、その他イベントです。
研究室所属のメンバーです。

沿岸域の環境変化:例えば有明海の環境異変
 2000年の海苔の色落ちやそれ以前からのタイラギの不漁など、諫早湾奥の閉め切りに関連づけられた有明海の環境異変問題に対しては、それから10年以上が経過したにもかかわらず、沿岸域の研究によって、科学的知見が蓄積され誰もが納得できる説明ができるようになったとは言えない状況である。それは、海洋物理学の観点から言えば、生物環境に鉛直構造が大きく影響しているにもかかわらず、その定量的な評価が未だ十分でないことが大きな原因になっていると思われる。
われわれの研究室では、その成層構造に深く関わる鉛直混合の強さを定量的に評価しようという試みを行っている。その研究過程で、有明海のような強混合と言われるエスチュアリでも、一般的には様々な強さで成層していることが多く、海底摩擦による潮汐混合もその時々の成層構造に大きく影響していることが示された。また、潮汐流と成層と海底地形によって生まれる内部潮汐も日常的に起こっていることが明らかになってきた。
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九州大学大学院総合理工学府 大気海洋システム学専攻
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Last Update : Jun 29th, 2012