2004年5月21日更新

TexPointの紹介

PowerPointを使ってプレゼンテーションを行う時に, 式をどのように入れるかは問題です. マイクロソフトの数式エディタ(MathTypeの限定版)は操作性はともかくとしても きれいな式が出ません. TeXを使えばきれいな式が出せますが, TeX出力のdvi形式ファイルはそのままPowerPointに貼ることができません.

George Neculaさんが発表しているソフト TexPoint は, Texで指定された出力をPowerPointの図として簡単に貼ることができる機能を PowerPointに付加するものです. ポップアップされたウインドウにTeXのコマンドを入力すると, TeXソース -> dviファイル -> PostScriptファイル -> ビットマップへと自動で変換し,ビットマップを適当な所に貼り付けてくれます. あとはマウスで移動したり,拡大縮小をします(作る所でも指定できます). きれいさの度合いはNeculaさんのデモを見てください. 日本語も出力できます.

最初このソフトを紹介した時はTexPointのバージョンは1.5で, 少しインストールにコツがいりました (それを説明する過程でこのページもできました). 今はバージョンが上がり,インストールも簡単になりました. また,伊藤祥一さんの「TexPoint日本語化計画」のページ (ホームから左のメニュー内のリンクをクリック)を始め,紹介のページも多くあります.

ただ,潰すのも何ですし,新しいPCにインストールする機会もありましたので, 一応インストールの説明を置く事にします. なお,要る人がいるとは思えないのですが,一応昔の文書を ここに残しておきます.

目次

インストール準備

TexPointを使うには次のソフトが必要です.
(当然)Microsoft PowerPoint
本家サイトによると,バージョンはOffice(PowerPoint)2000 以降が必要のようです.私はOffice2003を使いました.
TeXシステム一式
私は,奥村晴彦さんの有名な 日本語TeX情報の ページから行ける Windows へのインストールを参考にしてインストールしました. まだ入れていない人にもお勧めですし, 昔に入れたままの人もこの際新しくしてはと思います. 上のページにはインストールが成功したかどうかを確認する方法が 書いてありますので,確かめることを推奨します.
GhostScript
これも Windows へのインストールの「Ghostscript のインストール」という項をみて インストールします. インストールした後,C:\gs\gs7.07\binをPath環境変数に加えてください ("7.07"の部分はバージョンによって変わります). やり方は上でTexをインストールしている中で出てきた方法と同じです.

インストール

以上の準備を終えたら本体のインストールをします (もしバージョン1のTexPointが入っていたら,その前に アンインストールしなければいけないようです). 本体のプログラムは, 本家サイト からダウンロードできます(2004年5月21日現在,最新のパージョンは2.0.3です). ファイルをダブルクリックして実行します.

"next"で次に行きます.

"I accept..."をチェックした後,"next"で次に行きます.

ここでは"Typical"のボタンを押します.

"Install"のボタンを押します.

"Finish"のボタンを押してインストールを終了し, Powerpointを立ち上げます.

インストールが正常ならばメニューの中にTexPointが付け加っているはずです.

使い方

最初にまず適当な名前でファイルをセーブして下さい.

その後,メニューの"TexPoint"から"Configure"を選びます.

"script commands" の"latex"を"platex"に,"dvips"を"dvipsk"に, また"Ghostscript Command"の"gswin32c"を"gswin32c -dWINKANJI"に それぞれ直します (英語しか使わないなら変更はいらないかもしれません). また必ず入力する項目については,あるならばここで入力して置けば便利です (ここでは偏微分を入力するためのマクロを入れておきました). この変更は各ファイルについて最初に1回やれば常に有効です. また,随時変更する事もできます.例えば入力を試した後 いつも拡大されすぎだと思ったら,"Default magnification"の項目を 200%から適当に減らしてみると良いです.

"ok"を押して閉じます.
次に,メニューの"TexPoint"から"New tex display"を選びます.

開いたボックス内にtexのコマンドを入れます. ボックスが小さく出る場合はウィンドウの角をドラッグすれば,大きくなります. なお,この時debuggingのkeep files asにチェックをしておくと,入力した 内容がテキストファイルで別に出力されます (内容はPowerPointのファイルに保存されるので, これはデバッグの時だけ使います).

入れ終わったらmake bitmapのボタンを押します.すると自動的にBMPが作られ, スライド内に貼り付けられます.

なお コンパイルエラーが出たら,TeXを終わらせるとウィンドウに戻ります. その他に何かエラーが出たら,これまでの設定をもう一度調べてください.

大きさなどは普通の図と同様に変えることができます. 内容はダブルクリックで再びボックスを開いて変更できます.

色については, 普通通りソースの中に\usepackage{color}や\color{blue}などの命令を書き, 入力画面左上の"Image format"を"monochrome"から"256colors"に変更します.

以上です.



辻英一(九大応力研)