地球温暖化と急激な経済発展が東アジア域の海洋・大気環境に及ぼす影響の解明

課題.1-2海洋動態解析研究室

課題1 海洋・大気中の様々な物質の輸送・混合過程を解明するため、
また、地域の生態系など海洋環境特性の理解を目標とする。 日本海深層をはじめ、より長期的な時間スケールを持った物質循環とその変化過程に関する研究。

東シナ海起源水の日本海深層構造に対する影響。

日本海固有水の20 年周期変動と北極振動

日本海の深層水(日本海固有水)の溶存酸素量には約20年周期の変動が存在する。ここでは過去35年間に得られたデータから、気候変動との関連を調べた研究を紹介する。

  1. 日本海固有水の溶存酸素量は1970 年代から一貫して減少している。
  2. 直線的な減少の他に、約20年周期の変動が 500m ~ 2500m 深に認められる。
  3. 溶存酸素量の20年周期変動は、北極振動指数,冬季の寒気の吹き出しの強さと正の相関を示し、固有水の形成域の海面水温とは負の相関を示す。

流速計の深海係留等により、日本海深層循環の構造を調べ、対馬海峡から流入する低塩分水との関係を明らかにする。

日本海深層における海盆間海水交換

日本海深層での水塊変質過程を明らかにする目的で、大和海盆と日本海盆の底層水交換過程を調査した。海盆の境界域には底層フロントが存在し、河口域に類似した海水交換が示唆された。これらの成果は、地球温暖化にともなう深海での環境変化を明らかにする上で重要なものである。

このページのトップへ