地球温暖化と急激な経済発展が東アジア域の海洋・大気環境に及ぼす影響の解明

課題.2大気物理研究室

課題2 海洋・大気環境が激変している東アジア縁辺海域の海洋構造とその変化が、「ローカルな気象現象」や「大陸-海洋スケールの大規模な気象・気候システム」に与えるインパクトに焦点を当てた研究として。

東アジア縁辺海の変動が領域気象・気候に及ぼす影響を調査する。海洋データ同化を領域気象モデルの境界条件として応用し、海洋中規模渦および海洋データ同化の影響を調べる。
異スケール間の相互作用については、日本海の海況が北西太平洋域の低気圧に及ぼす影響を解析する。

半閉鎖海域の海面温度偏差が温帯低気圧に与える影響

  • 発達初期に低気圧が日本海を通過する際(左図)、その温度偏差の影響が上層に伝わる。
    成熟期では(右図)、南北に正負の500hPa高度偏差パターンが生じる。
    総観スケールのWP類似パターンが形成される。
  • 「日本海上で変質を受けた低気圧の北西太平洋への移動」や「日本海上で変質を受けた寒気の吹き出し」が、日本南岸やオホーツク海の海面熱フラックスに大きな影響を与える。
    「低気圧の移動」と「寒気の吹き出し」は、日本列島をはさんだ日本海―太平洋間で、総観スケールのatmospheric bridgeの役割を果たす。

大気運動を介した縁辺海―外洋間の相互作用の研究以外にも、「沿岸のSST微細構造が気象に与える影響」や「二つ玉低気圧のような複合的な力学プロセスをもつ顕著事例」に関する研究を行っている。

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