九州沖縄地区合同シンポジウム
「東シナ海東部における海流系とその変動」
プログラム

 

日時: 平成121213日(水)09:00-15:50(西日本海洋調査技術連絡会議の翌日)

場所: 鹿児島大学稲盛会館

コンビーナ: 櫻井仁人(鹿児島大学工学部) 中村啓彦(鹿児島大学水産学部)

 

開会挨拶 09:00-09:05 日本海洋学会西南支部長 茶圓 正明

趣旨説明 09:05-09:10 コンビーナ 中村 啓彦

 

<座長 櫻井仁人(鹿大工) 09:0010:30

 

1.

特別講演  内部波
前田明夫
(鹿大工)

09:10-09:40

2.

東シナ海における黒潮変動と対馬暖流の起源について
○郭新宇
(愛媛大CMES・地球フロンティア)・宮澤泰正・福田 (地球フロンティア)・山形俊男(東大理・地球フロンティア)

09:40-10:05

3.

客観解析によるPN/TK線の流量の再計算
金子郁雄
(気象研)・○上野大輔・児玉裕樹(長崎海台)

10:05-10:30

 

<座長 松野 (九大応力研) 10:3011:45

 

4.

対馬海峡を通過する淡水・熱量の評価
○磯辺篤彦・安藤
(九大総理工)・渡辺俊輝(山口県水産研究センター)・千手智晴・杉原滋彦(水大校)

10:30-10:55

5.

沖縄本島東方、大東島周辺海域の海洋中規模渦の挙動
○小賀百樹・
Shailesh M.Pednekar(琉大理)

10:55-11:20

6.

薩南海域における表層の流況とその時間変動
○種子田雄・森永健司・中川倫寿
(西海区水研)・西野博(鹿児島県水産試験場)

11:20-11:45

 

昼食 (日本海洋学会西南支部総会)

11:45-13:15

 

<座長 磯辺 篤彦(九大総理工) 13:1514:05

 

7.

東シナ海陸棚縁辺部の海洋構造Ⅰ
○仁科文子・市川洋・中村啓彦(鹿大水産)

13:15-13:40

8.

九州南西沖黒潮前線域における海水交換と分流の動態
  ○杉本隆成・
Y.H.Kim(東大海洋研)

13:40-14:05

 

<座長 中村 啓彦(鹿大水産) 14:0515:20

 

9.

東シナ海における黒潮前線周辺の水塊分布及び流動構造の時空間変動
○万田敦昌
(熊本県立大環境共生)・磯辺篤彦(九大総理工)・松野健・柳哲雄(九大応力研)・韓仁盛(長大海洋)・神尾光一郎(東京久栄)

14:05-14:30

10

東シナ海陸棚縁辺部付近における黒潮フロントの変動
○松野
(九大応力研)・韓仁盛(長大海洋)Arnoldo Vall-Levinson(Old Dominion Univ.)・石坂丞二(長大水産)

14:30-14:55

11

春季の東シナ海縁辺部における濁度分布と懸濁粒子の輸送過程
○岡村和磨・横内克巳
(西海区水研)・藤原豪(科学技術振興事業団)

14:55-15:20

 

<司会コンビーナ 15:20-15:50

 

 

総合討論

 

 


東シナ海は我が国周辺海域に生息する多くの主要浮魚類の産卵・生育場となっており,これらの幼稚仔魚の太平洋岸および日本海沿岸への移動には,当海域東部における黒潮や対馬暖流などの海流系が大きな役割を果たしていると考えられている.このため,東シナ海東部における海流系についての研究がこれまでも数多く行われてきた.しかし,当海域の海流系の季節別平均像についてのいくつかの概念図が提案されているに過ぎず,その確立には至っていない.近年の現場観測技術および衛星リモートセンシング技術の発展や数値計算資源の飛躍的増大により、観測資料や数値計算結果の解析などから、対馬暖流や黒潮の流路の水平分布とその変動形態を把握しようとする研究が活発に行なわれるようになってきた。このような調査研究の現状を踏まえて、東シナ海東部における海流系の水平分布パターンとその変動形態についての最新の知見についての情報を交換することを目的として,本シンポジウムを開催する。なお,ここでは,広義の海流系として、話題に,黒潮、対馬暖流、それらの分岐流、揚子江河川水の移動経路、渦の移動経路を含める.