平成25年2月吉日

各位

九州大学応用力学研究所
大屋　裕二

増田 章 教授　最終講義のご案内

寒さ厳しき折、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

さて、本年3月末日をもって九州大学をご定年・ご退職されます増田章教授の最終講義についてご案内をさせて頂きます。

増田先生は昭和50年4月に九州大学応用力学研究所助手に採用され、平成元年1月に東京大学海洋研究所に助教授として転任、その後平成3年5月に九州大学応用力学研究所に教授として着任されました。この間、とかく知識の羅列に陥りがちな海洋物理学や地球流体力学を、数理・力学理論を元に解明するという一貫した姿勢で取り組んでこられました。対象とした現象は波浪、黒潮、深層循環、乱流など多岐に渡り、関数解析に基づくロスビー基準振動完全性定理・展開定理の確立や不規則波の非線形相互作用に関する力学機構の解明など、線形力学から非線形相互作用に至るまで、その研究成果は広く深く、海洋学に留まらず気象学や流体力学にも及ぶものでありました。また津屋崎海洋災害実験所長、力学シミュレーション研究センター長、東アジア海洋大気環境研究センター長など、研究所の運営にも多大な貢献をされ、同時に後進の育成にも尽力されました。

この度、ご定年・ご退職という区切りを迎えられるにあたり、先生のこれまでの研究・教育を振り返って頂き、また今後への助言等を頂きたく最終講義を下記のように開催致します。年度末でご多忙な時期とは存じますが、是非ご出席頂きたくご案内申し上げます。

なお、最終講義の後にささやかな茶話会を予定しております。

記