九州大学応用力学研究所
RIAMフォーラム2013

拝啓 時下ますますご清祥の事とお慶び申し上げます。
 さて、応用力学研究所の公開研究発表会RIAMフォーラムを下記の通り開催いたします。2000年より開始したこのフォーラムも今年で14年目になります。8年前からは新たな試みとして、応用力学研究所の現状に加えて、毎年、応用力学研究所を構成する3つの柱、大気・海洋、プラズマ・材料・核融合、新エネルギーの分野から1つの分野の成果を重点的に発表し、研究所外の方々の様々なご意見やコメントをいただき、その後の研究所の進展に生かしてきました。その試みも2012 年で一巡し、新たなRIAMフォーラムの形態を模索することにしました。
 本年度は全国共同利用研として、他機関の方々が当研究所において実施された興味深い数々の研究のうち、いくつかを発表していだけることになりました。時間の制約で各分野数件の研究紹介にとどまるのは何とも残念な限りです。二日目は研究所内の全研究室から近年のトピックス的研究を1件ずつ発表してもらうことにしました。これは所内で互いの研究をもっとよく知り合い、切磋琢磨していく刺激と、各自の研究において異分野からの思わぬヒントを得る期待、また所内での横断的プロジェクトの芽を見つけるためでもあります。
 ご多用中恐れ入りますが、多数ご参加くださいますようご案内申し上げます。  

敬具

2013年5月

九州大学応用力学研究所長 大屋裕二

日 時: 2013年6月6日(木)13:00 ~ 7日(金)17:20
会 場: 九州大学筑紫地区 共通管理棟3F 大会議室
MAP

RIAMフォーラム2013 プログラム

6月6日(木)
座長:花田和明
13:00-13:15 所長挨拶及び研究所の現状と将来計画 15分
基調講演
13:15-14:45 受賞記念講演 各30分程度
 
藤澤彰英:
プラズマ乱流と帯状電磁場構造
竹村俊彦:
数値モデルを用いたエアロゾルの気候影響に関する研究
岡本 創:
能動型地球観測センサーによる雲・エアロゾル特性に関する研究
14:45-15:00 休憩15分
共同研究招待講演
15:00-15:40 共同研究成果発表・質疑応答(新エネルギー力学専門部会)20分×2名
 
河村貴宏(三重大学):

原子レベルでのワイドギャップ半導体結晶成長シミュレーション
経塚雄策(九州大学):

2012年台風16号来襲時の博多湾海上風力発電浮体の動揺と係留力
15:40-16:20 共同研究成果発表・質疑応答(地球環境力学専門部会)20分×2名
 
坂東 博、定永靖宗(大阪府立大学):

アジア大陸から輸送される反応性窒素酸化物およびその構成成分の動態
西 弘嗣、望月 直(東北大学):

流体工学的手法による絶滅遊泳性爬虫類の生体復元
16:20-17:00 共同研究成果発表・質疑応答(核融合力学専門部会)20分×2名
 
金子俊郎、文 贊鎬、畠山力三(東北大学):

電子温度勾配モードとドリフト波モードのマルチスケール非線形結合機構解明
義家敏正(京都大学):

炉内構造物の経年変化に関する最近の研究動向 ― 研究集会での発表のサマリー ―
17:00-17:30 総合討論
6月7日(金)
  座長:広瀬直毅
Ⅰ.物質輸送に関する研究紹介(2 研究室× 20 分)
9:00-9:20
原由香里:
データ同化黄砂輸送モデルによる黄砂の沈着量に関する研究
9:20-9:40
花田和明:
プラズマ長時間維持のためのプラズマ・壁相互作用
Ⅱ . 流体数値シミュレーションに関する研究紹介(5 研究室× 20 分)
9:40-10:00
高山勝巳、広瀬直毅:

数値モデル結果からみた九州西方海域の海況変動
10:00-10:20
上原克人:
東アジアの海岸線変化が沿岸潮汐に与える影響
10:20-10:40
内田孝紀:
数値シミュレーションが解決する風力発電の諸問題
休憩15 分
10:55-11:15
中村昌彦:
絶滅した遊泳性爬虫類の縦方向遊泳に関する研究
11:15-11:35
胡 長洪:
新型浮体式洋上エネルギーファームの開発
  座長:佐々木 真
Ⅲ . マイクロ波利用に関する研究紹介(2 研究室× 20 分)
11:35-11:55
佐藤可織:
地球の雲とエアロゾルの観測と解析:現状と課題、展望
11:55-12:15
出射 浩:
熱輻射の位相配列受信について
昼食休憩
Ⅳ . 乱流現象に関する研究紹介(6 研究室× 20 分)
13:10-13:30
岡村 誠:
時間相関関数と記憶関数の普遍性
13:30-13:50
糟谷直宏:
プラズマ乱流と計測のシミュレーション
13:50-14:10
松野 健、千手智晴、遠藤貴洋:

深海乱流の直接計測による日本海深層構造の解明
14:10-14:30
稲垣 滋:
プラズマ乱流実験の新展開 ―プラズマ乱流ドック構想
休憩15 分
  座長:山本 勝
14:45-15:05
和方吉信:
海底乱流のLES数値シミュレーション
15:05-15:25
永島芳彦:
磁化プラズマ乱流中の非線形過程の実験研究
Ⅴ . 固体物性・構造の工学応用に関する研究紹介(5 研究室× 20 分)
15:25-15:45
新川和夫:
歯科生体材料の力学特性評価
15:45-16:05
汪 文学:
スマート風レンズ構造についての基礎研究
休憩15 分
16:20-16:40
渡邉英雄:
中性子照射による鉄系構造材料の組織・組成変化
16:40-17:00
寒川義裕:
自然エネルギーの高効率利用に資する先端材料の開発
17:00-17:20
徳永和俊:
プラズマ対向材料の開発と評価