本分野は大学院総合理工学府 大気海洋環境システム学専攻 海洋システム力学講座 を協力講座として担当しています。

大学院総合理工学府の改組に伴い、令和3年度より総合理工学専攻V類(環境システム科学)の海洋環境エネルギー工学研究室となります。

受験をお考えの皆様へ


研究内容は?

 研究室の主要な研究テーマについてはこのホームページのResearchページに記載がありますのでご参照ください.研究室に配属後、各人の研究テーマは希望を聞きながら適性を考慮して教員と相談の上で決定されます.当研究室の現在の主要なテーマはいずれもコンピュータを利用した数値シミュレーションが関係していますが、その検証に用いる物理実験によるデータの取得も非常に重要な課題であり並行して行っています.そのためこれまでの院生はそれらの中から数値シミュレーションを主に行う場合と、物理実験を主に行う場合があります(一人で両方行う場合もあります).




研究環境は?

 研究室では修士1年生から全員個別のデスクとPCが与えられ、高速な大学のネットワークに接続可能な環境が整備されています.もちろん博士課程の学生であればより大きな机と書籍などを納めるスペースを確保しています.計算機室には高速ネットワーク(Infiniband)を装備した2基のPCクラスタと多数のワークステーションが設置され、シミュレーションをテーマとする院生は任意にこれを使うことが可能です.また実験設備・施設も海洋工学系の実験を行う国内の大学所有の設備としては屈指の深さをもつ深海機器力学実験水槽(長さ70m幅5m深さ7m)や、アクリル製2次元水槽(長さ18m、両端に吸収式造波装置を持つ)を使用可能であり、熟練の技術職員による協力も相まって基礎的・学術的なものから工学応用分野にわたりさまざまな実験を行うことが可能です.


研究室での2年間は?

 修士課程1年目の前半は専攻の特色でもある必修科目の履修を通じて基礎的な知識の習得に努めるとともに、各種ゼミ、上級生、教員を交えたミーティングにも参加してそれぞれの研究テーマについての理解を深めます.1年目の後期に入ると本格的に研究テーマに取り組むとともに、並行して研究室で行う実験やシミュレーションなどにも参加して、基礎的なノウハウの習得に努めてもらいます(この時期に並行して就職活動シーズンが始まります).

 修士課程2年目になる頃には通常、必要単位の習得も完了し、さらに研究テーマに深く取り組めるようになります(就職先も春先から初夏にかけて決まることが大半です).研究の進み具合によっては海外での学会発表なども行うことがありますし、場合によっては大規模な国際会議に出席の機会を得ることもあるのがこの時期です.本専攻では修士論文の締め切りは比較的早めに設定されている場合が多いので、慎重な計画のもとに研究を進めることが大事となります.

研究室では伝統行事的に毎年伊都キャンパス工学部の研究室、広島大学、大阪大学の関連研究室と合同でソフトボール大会を行い、交流活動なども行っています.(2009年度は新来島ドック様のご厚意により今治で開催されました.)


修了後の進路は?

 当研究室で学んだ院生はメーカー(特に自動車・造船・機械系)に就職されることが大半ですが、公務員や情報系の企業に進まれる場合も少なくはありません(年度別進路リスト).もちろん博士課程を修了した方は研究機関・大学などに着実に就職をした実績があります.当研究室は民間企業との共同研究なども行っているほか、3月には同窓会も行われており、社会で活躍中の諸先輩と既知になる機会もあります.

生活環境は?

 筑紫キャンパスはJR大野城駅(快速停車駅)に隣接し、福岡市外でありながら福岡市中心部の博多駅まで約15分と交通の便に恵まれ、空港へのアクセスも良好な立地にあります(JR大野城駅周辺は真新しいマンションが林立するベッドタウンでもあります).周辺は閑静な住宅街であり春日公園のような大型の公園も存在する地域です.学生が多く居住する近隣の市街(JRと西鉄のダブルアクセスが可能)には24時間営業のスーパーマーケット、コンビニエンスストアをはじめとした小売店も徒歩圏内と、とても便利で快適な環境です.しいて欠点を挙げるならキャンパスから徒歩圏内は閑静な住宅街故に飲食店の数が比較的少ない点と、飛行機の航路直下であるため昼間は若干の騒音がある点などが挙げられるでしょう.


 見学依頼や質問などは随時受け付けていますので、教員(胡、末吉)にお気軽にご連絡ください.