研究設備

数値計算機

化学輸送モデルを用いたシミュレーション,衛星データの解析,データ同化,逆推計計算などを行うために,24-36コアを備えた最新のLinux計算機群を導入,活用しています。


大容量記憶装置

研究に用いる計算結果,観測データを安全に記憶するために150TBを超えるRAID HDD装置を数値計算機に接続し,運用しています。


多波長ミー・ラマン散乱式大気環境計測ライダー

355, 532, 1064nmのレーザー光線を射出し,大気中の粒子(エアロゾル)によるミー散乱、ラマン散乱、偏光解消度を観測することで,黄砂、海塩、黒色炭素、大気汚染微粒子の時空間分布を連続的に測定します。


エアロゾル連続自動分析装置ACSA-12

大気中のエアロゾルの組成(硫酸塩、硝酸塩、黒色炭素、水溶性有機炭素、酸性度など)を,微粒子を粗大粒子に区別して,1時間毎に自動的に分析します。応用力学研究所の屋上に設置してあり,2013年10月から連続観測を行っています。


MAX DOAS(多軸差分吸収分光観測装置)

太陽からの紫外域の散乱を用いて、NO2, SO2, HCHOなど大気微量気体の鉛直分布の測定を行います。


黒色炭素測定装置MAAP

大気中の黒色炭素(Black Carbon)の連続観測を行います。


衛星観測データ

様々な衛星が宇宙から大気中のエアロゾルや微量気体の観測を行っています。 地球観測システム(EOS)MODIS, ライダー搭載衛星CALIOP/CALLIPSO, 静止地球観測衛星ひまわり8/9号, NO2やO3を測定するOMI などの観測データを,数値シミュレーションと組み合わせた大気汚染の総合的な解析や,データ同化への利用研究などに用いています。


偏光光学式粒子計測器(POPC)

大気中のエアロゾルの1個1個の測定を780nmのレーザーを用いて測定します。粒子が球形(大気汚染粒子)か非球形(黄砂)の判別を行うことが出来ます。


アンモニアガス・粒子測定器

大気中のNH3ガスとNH4粒子の計測を行います。 装置は名古屋大学の 大気環境変動研究室所有のもので、2015年7月まで連続観測を行いました。