国立大学法人九州大学 応用力学研究所

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イベント開催のご案内

[ セミナー ]
各 位

下記の通りセミナーを開催致します。ご興味のある方は是非ご出席ください。

[日 時]
2015年11月24日(火) 14時00分 ~ 15時00分
[場 所]
応用力学研究所 多目的研究交流室(W601)
[題 目]
雲の微物理過程の気候影響:衛星観測とモデリングの複合利用による研究
[講演者]
鈴木 健太郎 准教授(東京大学大気海洋研究所)
[Abstract]
雲の微物理過程は、全球気候モデルにおいて雲からどのように降雨が生成するかを決める重要な物理プロセスであるとともに、気候の将来予測において未だ不確実性の大きいエアロゾルの間接効果の強度に深く影響する因子でもある。近年著しい進歩を遂げている数値モデリングおよび衛星観測は、エアロゾル・雲・降水に関する有用な情報を提供しつつあるため、これらを有機的に複合した研究によって、これまで不確実性の大きかった雲微物理過程とそのエアロゾルとの相互作用について新たな知見が得られることが期待される。特に、複数の衛星センサーから得られるデータプロダクトを組み合わせた解析によって雲の微物理過程を統計的に描き出し、それをモデル結果に適用することで数値モデルにおける微物理プロセスの表現を素過程レベルで検証することが可能になりつつある。本講演では、講演者が共同研究者とともに取り組んできたそのような研究について紹介し、その結果明らかとなった、世界の主要な気候モデルに共通するバイアスについて議論する。さらに、これまでの気候モデリングにおいて「チューニング」の対象となってきた不確実な雲のパラメータを衛星観測によって拘束する新しい手法を提案し、それがもたらす長期気候変化予測への影響についても議論する。
 

[お問い合わせ]
東アジア海洋大気環境研究センター 気候変動科学分野
竹村 俊彦
 
 

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