国立大学法人九州大学 応用力学研究所

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[ 講演会 ]
面における水の蒸発に関わる同位体地球化学
-台風の発生はなぜ海面水温28~30℃付近に集中するのか?
 
日 時 2019 年 12 月 6 日(金) 14 時 30 分 ~
場 所 九州大学応用力学研究所 3階 301号室(講義室)  * アクセス案内はこちら
 
題 目 海面における水の蒸発に関わる同位体地球化学 -台風の発生はなぜ海面水温28~30℃付近に集中するのか?
講演者 蒲生 俊敬(東京大学名誉教授)
要 旨 台風が発生・発達する際に、海面では盛んに水が蒸発する。水の蒸発に伴い、H2Oの水素と酸素の同位体分別が知られている(軽い同位体が優先的に水蒸気になる)。台風に直撃された陸上では、降水の同位体比(D/H, 18O/16O)が一時的に軽くなるとの観測例もある。ところで台風の発生は、海面水温28~30℃付近に集中している。この温度帯では水の蒸発が特に活発化するのだろうか。かつてDrost-Hansen (1972)は、水面が単分子膜で覆われている場合に、その直下の水の分子構造が温度30℃付近で過渡的に変化する(バラバラの状態になる)ことを指摘し、この温度で水が特に蒸発しやすいことを示唆した。もしそうであれば、水の同位体分別にも過渡的な変化が期待され、台風発生温度帯の謎が解けるかもしれない。
 
 
 

[問い合わせ]
大気海洋環境研究センター 海洋モデリング分野
広瀬 直毅
 
 

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