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寒川 義裕
[ 教職員向けセミナー ]
氷の超均質性
日 時 | 2021 年 2 月 12 日(金) 15 時 ~ 16 時 |
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講 師 | 松本 正和 准教授(岡山大学 異分野基礎科学研究所) |
場 所 | オンライン(Zoom) |
申込方法 | こちらから zoom 事前登録をお願いします
※ 登録後、ミーティング参加に関する情報の確認メールが届きます |
参加資格 | 応用力学研究所のスタッフ、研究室所属の学生であること ※ 本セミナーは「教職員向け」となっておりますが、学生の方も参加できます |
題 目 | 「氷の超均質性」 |
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概 要 |
熱力学の講義では、熱力学第三法則が成り立たない(ように見える)例として、氷の残余エントロピーがよく紹介されます。氷の中では、水分子はある規則(アイスルール)のもとでランダムに配向しており、水素無秩序性と呼ばれています。
Pauling は、氷のネットワーク構造をうまくモデル化することで、氷の残余エントロピーを推定し、その値は実験値と驚くほど一致しました。このことは、水分子がいろんな配置をとっても、エネルギーがほとんど変動せず、水分子は均質な環境にあることを示唆しています。 一方、氷の中の水分子は、周囲の分子がランダムに配向するせいで、いろんな方向に押されたり引かれたりして、格子点からかなりずれていることも実験からわかっており、水分子は極めて不均一な環境に置かれているとも言えます。 どちらが正しいのか、どう理解すればいいのかを、シミュレーションと理論で明らかにします。 |