5. 共同研究装置の概要(2024 年度 共同利用研究)
5-1. 地球環境力学分野
(1) 海洋環境実験計測装置(海洋環境シミュレーション実験棟) (2) 海洋観測・解析システム
(1) 海洋環境実験計測装置(海洋環境シミュレーション実験棟)
問い合わせ先: 磯辺 篤彦
【 海洋環境シミュレーション水槽 】
項 目 |
仕 様 |
計測水路 (鋼製一部ガラス張り) |
長さ 54 m,幅 1.5 m,高さ 2 m(標準水深 1.2 m) |
送風機(軸流送風機) |
順風 = 0 ~ 15 m/s |
水温制御装置 |
室温 ~ 約 35 度 |
【 風洞付内部波水槽 】
項 目 |
仕 様 |
計測水路 (鋼製一部ガラス張り) |
長さ 17 m,幅 0.6 m,高さ 0.8 m(標準水深 0.35 m) |
送風機(多翼送風機) |
順風:0 ~ 15 m/s |
※ 海洋環境シミュレーション実験棟は,上記の装置の他に天井走行クレーン(2.8t)と砂濾過機付きの地下貯水槽
(330m³)を有しています。
(2) 海洋観測・解析システム
問い合わせ先: 千手 智晴
海洋観測機器 |
- ADCP(TRBM)
- ADCP:Teledyne RDI 社製 Work Horse Sentinel(300 kHz, 600 kHz, 1200 kHz)
水中に超音波パルスを発信し、水中を浮遊する散乱体(プランクトンや塵など)からの反射音波の周波数変化(ドップラーシフト)から流速を推定。
- TRBM:Floatation 社製 AL200
海底設置する ADCP を魚網などから保護するための器具。
- 係留用流速計等
- アンデラ流速計(深海用),超音波流速計(深海用),電磁流速計,切り離し装置(深海用),係留用ブイ
- メモリー式水温塩分計
- アレック電子製ワイパー式塩分計(数カ月以上の長期係留が可能)
- 微細構造プロファイラー
- シアーセンサーを用いて乱流微細構造を計測し、拡散係数などの推定に用いられる乱流エネルギー散逸率を計測。他に水温・塩分や蛍光高度も計測。
- アレック電子製 TurboMAP-L:500m 用 / TurboMAP 5:200m 用
- 衛星追跡 Drifter
- GPS 位置情報をオーブコムあるいはイリジウム通信でメール送信。
- ゼニライト社製 オーブコムブイ(ZTB-R1S4)
- ゼニライト社製 波浪ブイ(3811095-1):GPS を用いて波浪情報(有義波高、有義波周期など)を計測。 イリジウム通信で位置と波浪情報をメール送信。
- サリノメーター
- Guildline 社製 PORTASAL 8410A:CTD 塩分の更正
|
データベース |
- フェリーによるモニタリングデータ
- 博多・釜山間を往復する定期フェリー「かめりあ」および「ニューかめりあ」の流速データ(1997 ~)
- HFレーダー
- 対馬海峡東西両水道の海面から水深 2 m 程度の海流を毎時計測。毎時データ、日平均データ、月平均データ、各月調和定数を 2002 年 2 月より提供可能。
- 係留系データほか過去の観測データ
- DREAMSデータ
- 東シナ海・日本海のデータ同化モデルによる海況予報・解析値データセット。ホームページ 参照
- 潮汐データ(東アジア・東南アジア(日本海・東シナ海・南シナ海)2次元潮汐モデル 現世ならびに
過去2万年間(1千年間隔))
|
数値モデル |
- RIAM Ocean Model
- 多様なスケールの変動をシミュレーションできる3次元海洋大循環モデル。
このモデルで数値実験を行うためには、フォートランの知識が必要。
実験の要望・詳細については、担当者(広瀬)に要相談。
|
その他 |
- 高精度 GPS の real time kinematic 解析ソフト:RTnet
- 2周波 GPS レシーバーで受信したデータの解析ができる。
|